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■3回目 自分がLDだと言われても「あぁ、そうか」って

左から藤堂栄子さん、アミちゃん、ナオちゃん、宮沢君
河島 学校は何時から何時まで?
ナオ 7時半にけたたましいベル(笑)とともに起きて、8時から食事、9時から授業です。一つの授業が1時間半と長いけれど、あいだの休みが30分くらいあるから集中して授業が受けられます。1クラス6人編成だからとても眠れません。授業は4時半までで、部活は特にありません。でも、週に4回スポーツの日があって、水泳とかバスケとかバトミントンとかしています。
河島 寮から学校に行って、授業が終わると寮に戻って。へたするとその敷地内からずっと出ない生活が続くんだ。
ナオ そうです。食事をするのは学校で。寝るのは寮。学校の校庭はすごく広くて幅が300メートルくらいある。寮から学校に行くには校庭を横切るのが一番早いんですけれど、校庭は横切ってはいけないことになっていて、捕まったら説教されます。でもたまに霧が深い日があるので、そんな日は校庭の真ん中を横切ります(笑)。
河島 霧って、そんなにすごいんだ。
ナオ すごいんです。10メートル先が見えなくなります。
河島 ほかの生徒はみんな外国人?
ナオ そうです。中国人が多くて、全体の70パーセント。あとはロシア人、タイ人、インド人、韓国人。
河島 日本人は?
ナオ すくないんです。
河島 しゃべる言葉は英語?
ナオ 本当は英語で話さなくてはならないきまりなんだけど、守っている人はあまりいない。僕はまわりに日本人がいないので、英語で話しています。
河島 学校で友達はできた?
ナオ できました。すごい仲がよいのは中国人が中心のグループ。漢字が通じるし、日本の文化をよく知っているから話もあう。特に日本の漫画はよく読んでいますね。フキダシに漢字が書いてある漫画。中国語は面白くて、日本でもはやった映画の「マトリックス」が中国語だと「二千三百年的殺人狂」だった。週末は中国人の友達に誘われてサッカーとかバスケとかしています。あと映画。たまにボーリングをしたりする。

二人とも取材協力ありがとうございました! またね!
河島 今メール(イギリスからの手紙 参照)はどこからだしてるの?
ナオ 学校から。学校のパソコンをすこしいじって。ただ学校のパソコンは日本語のOSが入っていないので、英語でしか送れません。(彼のメールは本ページのここをごらんください)
河島 自分がLDだと知ったのはいつ?
ナオ 去年の十月くらい。最初は実感がなかったんだけれど、親から聞いて。前から何度か「失読症」というのは本で読んだことがあって。自分もこれかなと。
栄子 どんな本? 「天才はみんな学校がきらいだった」かな?
ナオ たぶんそれだと思う。自分がLDだと言われても「あぁ、そうか」って。別にショックではなかったし、前から変だと思っていたことがわかったんで、すごく楽になった。
栄子 イギリスの学校から私に「そうだと思うけれど検査してもよいか?」という連絡があって、検査してもらった結果を聞いて、本人に誰が言うのがよいのかを相談して私が言うことにしました。ナオちゃんには小さいときから「ほかの人と違っていてもいいよ」と言っていたので、「君がほかの人と違うのはわかっているよね」というところから話して、「違っているという理由がわかったんだよ」という話をした。そしたらすごく喜んでいた。ほっとしたみたいね。
河島 将来はどういう仕事をしたいですか?
ナオ デザイン系の仕事をしたいと思っています。というのは自分はとても絵が好きで、デザインとかも好き。自分の得意、不得意もわかっているので、絵の仕事をしたい。少し前まではほかにもいろいろと考えていたけれど、イギリスにいってからそう考えるようになりました。
河島 おばあちゃまが画家でしょ? 絶対そういう才能って遺伝しているよね。期待しています。では、今度会うのはいつだろう? それまで元気で。今日はありがとうございました。
ナオ ありがとうございました。
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