|
このページを通して素敵な仲間とナオは知り合うことが出来ました。
ある時、そうそれはもう去年の中頃のことでした。NOLI君のお母さん(吉田さん)から一通のメールが届きました。そこにはNOLI君のそれまでのいきさつが書いてありました。NOLI君は5歳のときに英国に渡り、小学校と中学校はずっと近所の公立に通っていました。しかし「集中力が足りない」「時間内に課題が出来上がらない」「言うことを聞いていない」「努力が足りない」など、いつも否定的な評価ばかりをされてつらい思いをしてきたそうです。14歳のときにスコットランドにあるスモールスクールに入学し、そこで初めて「もしかするとdyslexicではないか」と言われ、専門家の検査を受けてみるとかなり重症だと診断されました。でもこのスモールスクールではそれまでとまったく違ったアプローチの仕方で勉強することができ、そのおかげで苦手だった読み書きにも、特にポエムやショート・ストーリーの面で素晴らしいセンスを持っていることがわかりました。また、この学校の特徴の一つである、校長先生が担当するワークショップでの「手で何かを作り出す」ということにも才能があることが発見され、そして何より「自分の居場所」を見つけられたことで、それまでの公立学校ですべてのことに自信を失っていたNOLI君に明るさと自信が戻ってきたようです。この校長先生は自分で楽器を手作りして、演奏もするし、先輩達も楽器を作ったりしているそうです。音楽の授業で校長先生にギターを教わったNOLI君も「自分のギターは自分で作りたい」と思ったそうで、2年掛かりで準備をし、9月からいよいよ製作に取りかかろうとしているとのことでした。
ところが8月にこのスモールスクールが諸事情のためしばらく授業が出来ない状態になってしまったというメールがお母様から来ました。ちょうどナオも悩んだ末ケンブリッジの中心にあるCATSに行こうと決めたところでしたので情報をお母様に差し上げました。行動力満点の吉田さんは早速CATSに連絡を取り、9月の新学期からCATSに入ることになったのです。
ナオには「吉田君もdyslexiaでCATSらしいよ。良かったね。」とだけ伝えていました。ところが新学期初日にナオからрェあり、何とNOLI君と既に会って話しをしたと言うではありませんか。ナオいわく「目を見ただけで吉田君だと思った。何も言わなくても通じるものがあった。」
お母様は本当に田舎の小規模のスモールスクールからケンブリッジのCATSに入ってプレッシャーは大丈夫かしらとも仰っていましたが、私が11月にケンブリッジに行ったときには良く溶け込んで楽しそうにしていました。本人はギター作りを続けたい気持ちがあるようでした。結局この冬休みにあのスモールスクールの校長先生のお家に泊まり込んでギターを完成させたそうです。
ハーフタームと言う学期半ばの休みには二人ともプラハへ学校の旅行で行きました。弥次喜多道中だったようです。二人に共通しているのは大変優しい、心の寛い子達だと言うことでしょう。もう一つは時間の管理が難しい、短期記憶が悪い。ところが二人共なのであまり不都合はないようです。
母親同士も同じような思いをしてdyslexiaの子を育ててきましたので、何かと共に喜びを分かち合えるいい仲間になりました。又2月には学校の行事で再会する予定です。NOLI君の幼い頃の話、イギリスならではの苦労、良かったことなど伺ってきますね。(文責:藤堂栄子)
2001年1月31日
|