難読症が疑われたらどうすればいいですか?
適切な診断が出来る学校がたくさんあります。大学や病院や個人医院にも、教育的なクリニックがあります。適切な診断には、総合的評価が必要です。それは、身体的なチェック、技能的な検査、口頭および作文による表現語、受容語の発達検査、これまでの学校成績と家族歴などです。さらに、実力テストでは音読、文字綴り、語彙、言語理解、書写、作文を検査します。診断の結果報告書は、今後の適切な教育計画を示すようなしっかりしたものを出してもらうよう、保護者として要求することが出来ます。報告書は、保護者にわかりやすく、十分な説明が盛り込まれるべきです。
・わたしたちには、何ができるか?
うれしいことに、難読者の実りある人生は、適切な教育と努力により、すでに実現されています。保護者は、次のような学校や教師たちを利用できます。学習の個人差に共感できる教師。難読児の特別な必要性に応じる指導計画づくりを保証できる教師。指導計画の
最終目標は生徒の実力を十分に発揮できるかどうかです。教育活動とは、生徒に要求するのではなく、生徒を支援する活動なのです。
次に適切な指導計画作成において、大変重要なポイントを挙げます。
◎言語の諸技能や諸概念の直接的な指導法である。
◎感覚入力をいくつも活用した指導法である。
◎系統性のある指導法である。
小さい段階を追った学習計画が難読者にはわかりやすいのです。
学習課題を、生徒自身にとって最もわかりやすいレベルまで、かみくだいたものにすることが必要です。そして、次のステップへ進む前に、きちんと前の段階を習得することが大切です。
◎予測しやすく、一貫性のある環境づくり
ものごとを自分で順序立てることが苦手ですから、難読者には、明快な構成と予測しやすさが必要です。
生徒に進歩が見られない時には、指導計画を見直すことが必要です。目の前の生徒自身にとって適当とされる目標を設定するためには、方針変更の判断を下すことが重要な場合もあります。
・なぜ伝統的な読み書き綴り算数教育の指導法が難読者にとって有効ではないのか?
伝統的な指導法は、通常では、難読者にとって有効ではありません。
難読者は、言語の処理過程が、通常の人たちと異なります。それで、明快で、整理され、多感覚を用いた指導法が必要とされるのです。
難読者は、しばしば思考力に優れています。しかし、課題に適した方法が何かが分かりません。例を挙げましょう。難読者の読みと綴りの指導法では、一般的な指導法として、その言語の構造化という方法が効果的です。これは、発音中心の語学教授法(フォニックス・プログラム)を、生徒に合わせた特別仕立てにしたものです。
生徒は、文字がどのように音声を提示するかを理解することが必要です。各音が組み合わされて各単語を形作ること、長い単語も小さな部分や音節に分解できることなどを学習するのです。
いくつかの感覚入力を利用した指導法では、視覚を利用し見る(印刷されたプリントの利用)だけでなく、聴覚を利用し聞く、触覚を利用しさわってみる、直接自分でやってみるようにします。学習における活動的な参加によって、生徒は注意を集中し、記憶することがより可能になってきます。難読者は忘れっぽいので、指導の中で、たえず振り返る場面が必要です。読み書きの宿題は、学習したばかりの事項を練習する機会を生徒に与えるものです。各授業ごとに、生徒が、自分はベストを尽くしたと感じられるようにすべきです。成就感を持つことは、各授業の最大目標であるべきです。
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